本の言葉 ~私の読書ノート~

文学、哲学、宗教、自己啓発、ビジネス、脳科学、心理学、男女関係… 500冊の本の名言

『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』 ゲーテ

      2016/02/21

自分にふさわしい才能をもっている者は、その才能のうちに、もっとも素晴らしい人生を見出すのだ。

どんな職業にも不快なものがひそんでおり、それは喜びと平常心によってしか克服できない。

人間は低俗なものに馴染みやすく、美しいものや完全なものにたいする精神や感覚の感受性は容易ににぶるものであるからそれを感じとる能力を、あらゆる手段をつくして維持しなければならない。

自分に欠けているものを補うには、書物や会話で出合った重要と思えることをすべて、書きとどめ、集めるのが、もっとも手っ取り早い。

あるがままの自分を残りなく育て上げること、それがおぼろながらも幼い頃からのぼくの願いであり、目標だった。

求めずして得た経験から、一段と高い感情があって、それが世の人がいたずらに楽しみごとに求めている満足を、ほんとうにあたえてくれるということを、そして一段高いこの喜びのうちには、同時に、不幸な時にわたしたちに力をあたえてくれる宝が秘められているのだ。

活動することが人間の第一の使命です。休養しなければならない合間の時間をも、外部の事物のはっきりした認識に達するために使わなければなりません。そうすれば、その認識がその後の活動をまた容易にしてくれるのです。

人間を教育するにあたって、効果をあげようと思うならば、その素質や願望がどこに向けられているかを知らなければならない。つぎに、その素質ができるだけ早く満足させられて、その願望ができるだけ早く達成されるような環境に置いてやらなければならない。そうすればその人間は、道を誤ることがあっても、いち早くその誤りに気づくであろうし、自分に適するものに行き当たれば、あくまでそれを手放さないようにするであろうし、また熱心に修業に励むであろう。

わたしを導き、いつも正しい道を歩ませてくれるのは、わたしの心のうながしなのです。

その人の歴史がその人の性格を作る。

自分自身との調和という最高の目的。

人間の最高の幸福は、われわれが正しいと思い、いいと思っていることを実行すること。われわれの目的に達する手段を手中に握っていること。

家政婦ふうの女はかわいい魅力的な女性とはとても太刀打ちできません。

本なんて、わたしたちの過ちを上手に名前をつけてくれるだけ。

「まるで見当違いなところに人間形成を求め、その素質がまったくないのに、才能が得られると自惚れていたことなのだ」

修業証書
芸術は長く、人生は短い。判断は難く、機会は束の間である。行為は易しく、思考は難い。思考しながら行動するのは不快である。始まりはすべて楽しく、入口は期待の場である。少年は驚嘆し、印象は少年を決定する。少年は遊びつつ学び、真剣なるものは、少年を驚かす。模倣は生得のものであるが、なにを模倣すべきか知るのは容易ではない。適切なるものを見出すことは稀であり、それが評価されることはさらに稀である。山頂はわれわれの心をひくが、そこに登る階段は心をひかない。われわれは山頂を仰ぎみつつ、平地を歩むことを好む。芸術の一部は学びうるが、芸術家はすべてを必要とする。芸術を半ばしか知らぬものは、つねに迷い、多くを語る。芸術を完全に所有する者は、行為するのみで、語ることは稀であるか、あるいはあとで語る。前者は秘密をもたず、力をもたない。彼らの説くところは、焼いたパンの如く口あたりがよく、一日の飢えを満たすに足りる。しかし小麦粉を蒔くことはできず、穀種(こくだね)をひいてはならない。言葉はよい。しかし言葉は最善のものではない。最善なものは言葉によって明らかにならない。行為を生み出す精神が最高のものである。行為は精神によってのみ理解され、再現される。誰も、正しく行為している時は、おのれの為すことを知らない。しかし正しくないことは、われわれはつねに意識している。旗印をかかげることによってのみ行動するものは、衒学者か、偽善者か、あるいはいかさま師である。こうした者の数は多く、徒党を組むことを好む。彼らの饒舌は修業中の者をひるませる。彼らの頑固な凡庸主義は、最善の者をも不安におとしいれる。真の芸術家の教えは核心を開示する。言葉の不足するところは、行為が語る。真の修行者は既知のものを展開することを学び、かくて、師に近づく。

「真の芸術は健全な社会のようなものだ。われわれの内面の教養は、節度をよりどころとし、節度を求めているが、真の芸術はその節度をこの上もなく心地よくわれわれに教えてくれる」

あの手記で私がもっとも心をうたれたのは、あの方の人柄の清らかさでした。

美わしき魂の告白

教育は、人間が生まれもった素質に結びついたものでなければならない。

結婚によってわたしたち自身に、わたしたちの環境に、どんな変化が起こっても、わたしたちは理性と、朗らかな勇気と、善意によって耐えてゆくことができるでしょう。わたしたちと結びつけるのは情熱ではなく、愛情と信頼なのですから、わたしたちの危険はほかの多くの人たちより少ないのです。

大成しうる者は、おのれを知ることも世間を知ることもおそい。感性と同時に実行力をそなえた者はきわめて少ない。感性は視野を広くするが実行力を奪う。行為は活力を与えるが視野を狭くする

はるかに多くのものが、人間のうちにあり、それを育て上げなければならないのだ。しかしそれらは、一人一人の人間のうちにあるのではなく、多くの人間のうちにある。すべての素質が重要であり、発展させなければならない。ある者は美のみを、ある者は有用なものみを育て上げるが、二つのものが一体になって初めて人間ができ上がる。

一つの力は他の力を支配する。しかし、いかなる他の力も創出することはできない。すべての素質のうちにのみ、自己を完成する力がある

すべてを自分の全人格で行い楽しもうと思う人、自分の外にあるすべてのものを、そうした楽しみに結びつけようとする人、そういう人は永久に満たされない努力をつづけながら、一生を過ごすことになるでしょう。








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